平成11年度に厚生省(現厚生労働省)で報告された『透析医療における標準的な透析操作と院内感染予防マニュアル』では、肝炎ウイルスの感染経路について、「(可能性としての)感染経路」と「現実の感染経路」にわけて書かれています。
B型肝炎ウイルスの感染経路としては、血液、血液製剤のほか、血液が付着することがある医療器具、カミソリ、歯ブラシ、タオル等などを介しての感染も考えられるので、これらの処理に気をつける。
現実の感染経路としては、注射その他の医療行為、あるいは出血を伴う民間療法、刺青および性的接触(異性間、同性間を問わない) 等がある。これは、血液が直接体内に入る場合や性行為に伴うような密接な接触関係がなければ、B型肝炎ウイルスは感染しないからである。
このように、血液が直接体内に入ったり、性行為を伴うような密接な接触がない限り、肝炎ウイルスはB・C型共に感染しません。つまり、患者さんや家族が<現実の感染経路>と遭遇しない範囲の生活を送っている限りは、感染を起こす恐れはないのです。